住宅が並ぶ中でひときわ白の外観が映えるS様邸。

ご夫婦のこだわりとお気に入りを盛り込んだ、住まいづくりの魅力をお聞きした。

◎お住まいでお気に入りのところは？

「キッチンからの眺めも、ソファに居てもくつろげて、リビングもダイニングも天井が高いのがいいです。玄関からの動線がよくて、子どもも帰ってきたらそのままお風呂にいってくれる。」

「お客さまがご利用されるドア(茶)と、プライベート空間(白)のドアに分けてあるので、空間の仕切りが出来ている。ハイドア(天井までのドア)が高くてすっきりとしていていいですね。」と奥さま。

リビングに差し込む光が日に日に伸びて暖かいそう。

寝室の窓のシェードカーテンはご主人さまのお気に入りで、いつも楽しそうに(奥さま談)上げ下げされているそう。「おすすめですよ！」とご主人さま。

冷蔵庫の面を合わせるために裏に凹みをつけたことで、寝室のテレビをすっきりと置くことができたという。

◎お住まいのこだわった点は？

「“すっきり、シンプル”にこだわりました！」というご主人さまのこだわりは随所に。

広々としたランドリールーム。

「薄いお布団だったらここで干せます。漆喰効果でしょうか、乾きも早い気がします」

トイレや洗面は光が射しこみ、夕方まで照明をつけなくても明るいそう。

洗面台に合わせたサイズの大きい鏡。掃除のしやすさも併せて既製品をうまく組み合わせてオーダー。

「木目を長手方向（長方形の長い方）に長くして、上と下を揃えてすっきり見せたかった。

漆喰壁の模様と合うように、木目を(可能なものは)すべて横にしたんです。うるさかったと思いますよ」と笑うご主人さま。

「いやいや、楽しかったですよ」と設計を担当した吉村。

「ロフトも(階段で)しっかり作ってもらえたので、荷物を上に置けるのがよい。余計なものを下に置かずにすむのがいいですよ。こどもが結構上にいます。本棚を置いているので”趣味部屋”みたい」1ｍ40cmという少し低めの天井高は籠れる秘密基地のような収納に。

ダイニングのハイサイドライトも、

「夏は風が入るし、すぐ隣が家だったのが気になっていたが、(隣の家が)気にならない。」とご主人さま。

「毎月、毎月、ここから月が見えるんですよ。朝も結構朝日が射しこんで、明るいですよ。

そんなに電気をつけることがないです。」と奥さま。

季節を感じることの出来る窓は、ダイニングテーブルでのご家族団らんのひと時を和ませる。

ご主人さまのこだわりはまだまだ他にも。

ダイニングの照明をずっと悩まれていたという。

「これ(ロフトから伸びるレール)を提案してもらえたから良かった。天井から吊り下げる長い照明は種類も少なく悩んでいたので、これなら好きなペンダントライトを選べるのでよかったです」

テレビ下の収納はロフトの階段裏に配線も隠せて、すっきりと。

「子どものゲーム機が増えるたびにコードも増えるので、それがすごく嫌だった。テレビボードを置く20cmくらいの奥行もなくしたくて、すっきりさせました」

高さにもこだわりが。

「高さも窓も壁とか天井とか全部合わせて。広くしてもらっていたところもわざわざ低くしてもらいました」

「天井の高さ２ｍ20cmですか？ってお客さまに聞かれたのははじめてですよ」と設計担当の吉村。

「見たときに「えっ！」って思った。今って、２ｍ40cmとか50cmとか高い家が多いけど、2,200だ！と思って。実際に見学に行った家も2,200で「いいな」って思って。(キッチンの天井と吹き抜けの高さに差があると)逆に広く感じるな。じゃあ全部2,200揃えようと思って窓からずっと一本の線で繋がるようにしてもらった」

「週４で現場を見に来てました」とご主人さま。

「大工さんもすごく几帳面な人でよかった。気になるところがあれば言ってくださいねって」

お子さまも学校へ行く前に、現場に寄ってから登校していたという。

小さな現場監督として毎日現場に通われたお子さまの将来の夢は「建築士」とのこと。

ご家族皆さまで家づくりを楽しまれた様子をひしひしと感じたＳ様邸。

これからは庭から玄関までアプローチを造ろうかと検討中とのこと。

季節が巡る度、月を愉しまれたり庭で子供たちが遊んだりと、まだまだ暮らしの愉しみが増えそうだ。