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- コラム
日本の木造住宅は、もともと高温多湿な夏を旨とした開放的な構造だったので、気密化や換気のことはあまり問題にしていませんでした。
しかし、気密性能低い住宅では断熱性を高めて暖房の能力を高めてもあちらこちらの隙間から冷気が流入し足元が冷え、ストーブの近くでしか暖かくならない。
床付近と天井付近の温度差も大きく、寒さや部分的な暑さが同居して不快で健康上も望ましくない環境になってしまします。
断熱性能を高めるばかりでなく、気密性も高めて熱を逃げるのを防ぐことができれば家じゅうがまんべんなく暖められ快適な温熱環境が得られます。
さらに断熱層の室内側での気密化によって室内の空気が断熱層内に入り込んで結露を起こす、壁内結露を防止することができ、健康上大切な換気を計画的に行うためにも気密性は重要です。
住宅の気密化はいろいろな意味で大切な役割を果たすものですがその必要性は下記の4点です。
(1) 健康で快適な室内環境を実現する。
(2) 計画的な換気をする。
(3) 壁内結露を防止する
(4) 熱損失を少なくする
気密性能は机上で計算することができませんし、特に建築中の施工管理が重要ですので熟練の職人さんの技術と現場監督によって高い気密性を実現し、
完成時には気密測定機によって全棟気密測定を行って数値化しております。
設計部 吉村