マンションの12階にお住まいだったというY様。

マンションから戸建てに住み替えられたのは、ご主人さまの趣味である熱帯魚がきっかけだったという。

「マンションの一部屋を水槽部屋にしていて、リビングにも120センチ水槽と90センチ水槽が２つずつ。

さらに玄関にも水槽があったんです。引っ越して何年かした時に、地震があって。

その時に水槽の水が揺れと共にバシャバシャとあふれてきて。そこからは恐怖ですよね。

地震を何度か経験する度、床に水がブワーッと溢れて水浸しになって。

これは一軒家にしないと、地上に降りないと危ないなと思って、それで決めました。」

ご主人さまの趣味、という熱帯魚の水槽の部屋はまるでアクアリウムショップのよう。

圧巻の水槽が並ぶ。

趣味の部屋の他にもリビングや玄関に、訪れた人を楽しませてくれる水槽も。

Ｌ型のキッチンがお気に入りという奥さま。

「キッチンに立つのが好きです。

子ども夫婦と孫を全員集めたら10人居るんですが、家族みんな食べることが好きで、とにかく広々としたキッチンが欲しくって。

マンションの時も対面キッチンだったけど、お皿を並べるのが大変だったので、

フラットで出来たお料理をどんどん並べられるようなキッチンが欲しかったんです。

ショールームでＬ型キッチンを見て、「これがいい！」って思って即決。

食材も沢山出しても余裕があるし。娘やお嫁さんと３人並んでもごちゃごちゃしないし、気に入っています」

Y様に住まいへのこだわりを尋ねた。

「まずは、平屋にしたいっていうのと、マンションの時に玄関が狭かったから玄関は広く取りたかったんです。

２人の生活だけど、ゆとりを持つこと。

家族が帰ってきたときにゆったりと過ごせれればいいなと思って」と微笑む奥さま。

「あとはマンションの時に、窓を開けていると風が吹くたびにストッパーをしていても

ドアがバターンと閉まるのが嫌で。それで扉はぜんぶ引戸にしました」

引戸の扉は開け放っていてもスッキリとしていて、風が吹いても閉まる心配もない。

不便を感じられていた箇所を上手く改善された今回のお住まい。

「パントリーを作ったのが便利でした。

いろんなものが収納出来て、お米30キロ買ってもどこに置いたらいいかってなるけれど、

米びつとか精米機とか、お皿とかも全部収納出来て。」

マンション時代の家具などを全てそのまま使用しているという、整えられたＹ様邸。

すっきり片づけておきたいという奥さまの願いを叶えるパントリーが活躍している。

「みんなで食卓を囲める、ほどよいゆとりがいいの」と目を細める奥さまの姿に、家族が揃ったときの賑やかな様子がうかがえた。